「サラフィナ!」
冒頭、南アフリカ ジョハネスバーグ。小さな天使の意味を持つ名の少女サラフィナ。放火された学校、学生抵抗運動、軍隊派遣、犯人探し、警官による暴行、発砲、怒りを爆発させる生徒ら…本作はブロードウェイで絶賛されたミュージカルを映画化したW.ゴールドバーク出演のカンヌ特別招待枠作品として知られる秀作だが、VHSのみで知られてない現状がある。物語は一人の少女の自由と平和を守る熱きミュージカルが始まる。アパルトヘイト反対等の歴史を踏まえ壮大な原風景の中で繰り広げる弾圧やボイコット…深い闇を太陽の様に輝く少女が照らす話で冒頭から凄まじい描写で始まるサラフィナはソウェト蜂起を映しながら非現実的な学校風景を観客に観せ考えさせる時間を与える。驚く事に製作にマンデラが携わり南アフリカ映画にアフリカ系アメリカ人女優として出演したのがW.Gが初らしい。本作が画期的なのは重いテーマのドラマから活気溢れるミュージカルに移行される点だろう。お勧めだ…