このレビューはネタバレを含みます
レンタルDVDが出てすぐ借りて観て以来久しぶりに鑑賞。
当時の私は若かったこともあり、腐す方がかっこいいと思っていた痛い高校生だったのであり得ないだろと鼻で笑っていた。
世間でもディカプリオはまだアイドル俳優から本物のスター俳優に移行していきそうな時期でレオ様と持ち上げていたのに乗っかりたくない天邪鬼だったというのも起因している。自分としては当時もディカプリオは大好きでそこまでの出演作はほぼ目を通していたが周りに振り回される子供だったので仕方ない。
しかしおっさんになり子供ができてから観ると全く違う映画だった。
フランクは幸せな家庭を追い求め、ただただかまってほしいだけのただの子供だった。
カールが娘と会うから会えないと言われると嫉妬してまたパイロットに偽装するが、空港まで追ってきてくれたカールに父親のように見透かされ、フランクの心は充足された。
フェイブルマンズを観てから観るのもまた見方が変わる。
スピルバーグの家族への想いが一貫していることがわかる。そしてフランクにとても共感していたことが見て取れる。
ちょっと陽気なクリストファーウォーケンが良かった!
パイロットに憧れを抱くシーンの演出は面白い。CAとパイロットはスローなのに雑踏は早い。
昔はルパン三世と銭形の友情のように見てたが、親子愛の映画だった。
映画の盛り上げ方を知ってるスピルバーグの演出を楽しみつつ2人の親子愛で満ち足りた気持ちになれる傑作。