あやぴょこ映画ドラマアニメ好き

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのあやぴょこ映画ドラマアニメ好きのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

レオナルド・ディカプリオが色んな専門家になりきっちゃうのがとにかく楽しい一作で〜す🌟
教師、パイロット、医者、検察官、弁護士…お見事な化けっぷり!
レオ様扮する詐欺師のフランクと、FBI捜査官のカールとのかけひきからも目が離せません。

教師役はお遊びみたいなものだったんだろうけど(後々のことを考えて練習だったとかだったらすごい)、
・パイロットになって、デッドヘッド(業務に関わる移動で旅客機に乗客として乗ること。もちろんタダ)で世界中を転々
・秘密検察官になって、犯人逮捕のフリ
・医師になって、看護師とデート
ナドナド…
各職業では見事にその職業の特権や魅力を活かし、様々な人を騙してお金を稼いだり逃亡したり、時には恋愛(?)もしたりしてきました。
周りにバレずにそれらになりきれた理由のほとんどは彼の口八丁と偽造の腕によるものなんだけれど、司法試験に関しては、実際に二週間勉強して合格したということでとても印象的でした。

一方、カール・ハンラティは、堅物のFBI捜査官。
妻と離婚し、妻の方に娘が一人。
家族を養ってきた経験もあり、親子の心がわかり、人情味のある人物です。

フランクは、カールを含め、周りを騙しに騙しまくったけれど、カールは一度として彼を騙しませんでした。
真面目で一本気の気質の彼が、フランクをついに逮捕できたのは、相手が犯罪者であるにも関わらず、とにかく思いやりをもって接してきたからだと思う。
印刷工場でカールが「(外は敵だらけだ)殺されるぞ!」と怒鳴った時は、本心からめちゃめちゃ心配していたと思う。
フランクが若者だと分かった時か、クリスマスイブに心細さから電話をかけてきた時くらいから、親目線で彼を気にするようになったんじゃないかな。
そんなカールにフランクは少しずつ心を許していったように思う。最後には、脱走することよりも、彼の言葉を信じる方を選び、脱走をあきらめる。
ちなみに、カール役がトム・ハンクスで本当に良かったと思った。真面目かつ愛情のある役がぴったりだと思っています😊

あっ…
フランクは、クリスマスには実際に正しい自分の部屋番号を教えてたっけ。
もしかしたら、それって、カールを馬鹿にしたのではなく、この人になら捕まっても良い、って思い始めていたのかもしれない。
いや、捕まっても良い、というのはないかな、どうなるかは別として、とにかくカールと会って話がしたかったんだろうな。あわよくば逃がして欲しかっただろうけど。

<お見事!と思ったシーン>
フランク
・ハリウッドのホテルで秘密検察官に化けて、目の前のカールから逃れるシーン
・地味だけど、最初の方で女子生徒を助けるところ。家から持ってきたという早退届なら紙を折らないと不自然だから折るようにとアドバイス。
・モデルの女性とのかけひき。1400ドルの偽小切手のお釣りを現金でもらうところ。
・「一匹目はクリームで溺れたが、二匹目は、あきらめずもがき続けているうちにクリームがバターになり、外に這い出した」という父親の言葉を食事のお祈りの言葉として使うところ。好感度アップしたよね。

カール
・「トントン」のジョーク(笑)。最初は部下に冷めた目で見られていたが、二度目の使用(後述)のときにはお見事と思った(笑)
・「バリー・アレン」がアメコミの「フラッシュ」のキャラクターの名から取ったものだとウェイターに教えてもらい、犯人を若者だと絞り込む。束の間バディナイス!(でも、日本だったら、漫画好き=若い子という絞り込みはできなかっただろうな)

上に挙げた、「フランクが、秘密検察官に化けてその場を切り抜けるシーン」
これは、スゴイな!と思いつつ、疑問点もあって…。
仲間のように見えたあの二人組(運転手=秘密検察官の仲間役と、捕まった詐欺師役)は何者だったんだろう?
どのような手を使ったのか、あの二人組のことも騙したのか。
結局よくわからなかった👀
外にいたのはただの偶然かな?運転手に向かって「現場を立ち入り禁止にしろ!」っていう部分、運転手には聞こえていなかった気もする。。。🤔

そうそう、敵を目の前にしておきながらまんまと逃げられてしまったこの一件で、カールは上司に「赤っ恥」だと言われ、気を悪くする。
初回に部下に引かれた「トントン(Knock knock)」ジョークがここで利いてくる🤣

フランクが起こしたのは、たしかにFBIの専門チームを動員する大犯罪だけれど、犯罪動機は、実は両親に仲直りをしてもらいたい一心。
お金でかつての生活を取り返し、また元通りの家族に戻りたかったんだよね。
そこがとても健気で、・・お金稼ぎを別の方法でやってくれたら、応援しながら観られたんだけどな~ …って、別の映画になっちゃうか。
最後に父親が亡くなったのは、本当に残念だったな😩
フランクは父親を本当に尊敬していましたね。
あの時、お父さんが「足を洗え」って言っていたら、フランクは足を洗っていたんだろうな~って思う🤔

最後に、イチバンの驚きなのが、この映画は実話がベースだということ。
「フランク・アバグネイル」でGoogle検索してみたら、ご本人の情報が出てきた。(Wikipedia)
実話だったのは、下記のような点(一部)
・パイロット、医師、弁護士などは実際になりすましていたらしい。
・弁護士の司法試験も、現実には映画より時間はかかったが、実際に合格したとのこと。
・そして、嬉しいのが、フランクと捜査官(現実にはジョー・シアという人物)が、ジョー・シアが亡くなるまでずっと親友同士だったということ😊