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パーフェクトブルーのmasayaのレビュー・感想・評価

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)
4.4
アイドルから女優に転身した未麻に降り掛かる芸能界の闇やストーカー被害。追い詰められた彼女は次第に現実と夢、そして幻覚の区別が付かなくなっていく。今なお斬新で衝撃的、美しくて哀しい傑作。25周年記念上映、小さなシアターがぎっしり満席で人気の高さを知る。

劇中で「和製サイコスリラーはちょっと〜」なんて台詞が出てくるのだけど何の、この作品こそがめちゃくちゃ怖くて面白い和製サイコスリラーだった。最後まで読めない展開に驚き震えた。インターネット黎明期のリテラシーのなさとか、零細事務所のタレントの守られなさとかも相まってゾクゾクさせられた。

声優の岩男潤子さん素晴らしかった。素の少女からアイドルの発声へ、女優の演技へと多彩な声色。個人的に実家の母親との電話でネイティブ大分弁全開だったのが岩男さんありがとう、今監督ありがとうとなった。
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