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トムボーイのわでのレビュー・感想・評価

トムボーイ(2011年製作の映画)
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印象的だったのは、ロール(ミカエル)が性別についての自分の気持ちを、自らの口から語るシーンが無かったこと。
読み手に想像させるためだろうか、それとも彼女(彼)の視点に立たせるためだろうか。

周りの子供たちの素直さ純粋さ故の辛辣さ、
リザの素直な「気持ち悪い」も そうだけど
個人的に1番心が傷んだのは、母から男の子のフリをすることが"嘘"だと言われていたこと。

誰も悪意を向けているわけではないのに、誰かが苦しくなってしまうこと
性の問題に限らず日常に沢山潜んでいる気がする。

個人的にはロールが自分で自分の気持ちを伝えられるようになった後、周りがどのようにその事実(傷みも含めて)を受け入れていくのか
その過程を見てみたいと思った。
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