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必殺4 恨みはらしますのmigihidariのネタバレレビュー・内容・結末

必殺4 恨みはらします(1987年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

超楽しい、傑作だと思います

無残絵をバックに流れるオープニングからして超クール 外連味に次ぐ外連味、独楽!番傘!破れ提灯!
深作映画恒例の生首もあるよ

歌舞きすぎてマッドマックスみたいになっちゃってる旗本愚連隊、遊郭で野球拳のシーンがありますがこの時代、まだ野球すら伝来してないだろ、と
片目パンダのバカ殿風メイクの人の存在感大

大立ち回りの殺陣に隠れてない暗殺、果たしてこれが必殺仕事人と言えるのか否か
ともあれ千葉真一氏と真田広之氏ほかJAC軍団が暴れ散らかしてます
独楽ぶん投げて戦うのと、吸血鬼よろしく噛みついたことをもって子供が「女」になったと判断する謎基準はよく分からんけれど、子連れ仕事人というゲストキャラながらその渋みと色気には痺れざるをえないです
蟹江敬三氏の不気味な懐刀っぷりも最高

副題のとおり「恨み」を軸にして、様々な思惑が絡み合い混沌とする謎を、主人公の目線で紐解いていくシナリオが見事で、またその渦中において本作のラスボス、色悪奉行の右京亮(真田広之氏)は一際に目立っております
主水と対峙しての薙刀を一振、静寂からの、一拍置いて倒れていく燭台はもはやアートの域 狙ったのだろうか、偶然か…

尺がなかなか長いのですが、映像にもストーリーにも飽きずに楽しめて、お腹一杯になりました
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