マッサージ屋

あヽ海軍のマッサージ屋のレビュー・感想・評価

あヽ海軍(1969年製作の映画)
3.0
貧しい家庭に育った平田一郎(中村吉右衛門)は一高と海軍兵学校を受験した。
海軍兵学校に入校後、一高にも合格していた事を知った一郎は勉強に集中出来る一高に行こうと退学を申し出る。
しかし岡野大尉(宇津井健)に一蹴され、不満ながらも兵学校に没頭する事にした。
卒業後、海軍省に配属されそこで山本五十六長官(島田正吾)と出会い・・・。

一人の若者が海軍兵学校に入り、山本五十六と出会い、彼を守りきれなかった事から自決寸前までいって…とひとりにクローズアップした分かりやすい物語です。
歴史的なエピソードはテロップと当時のフィルムをサッと流す程度で、あくまでも主人公主体なんですね。

山本五十六を守れなかった事から海軍兵学校の教師になっていくところは興味深かったです。
生徒達に間も無く日本は負けて戦争は終わるが、そこからどう生きていくかを学べという。
本当に戦中にこんな非国民的な事を海軍兵学校の生徒に言った先生がいるのかどうかはさておいて、とても深い事をおっしゃるなぁと単純に思いました。

終戦前でこの作品は終わるところもリアリティあって面白かったですね。