菩薩

フレンチ・ドレッシングの菩薩のレビュー・感想・評価

フレンチ・ドレッシング(1964年製作の映画)
3.8
ジャック・タチ風…?と言うにはいささか下品だしあまりに落ち着きがないが、デビュー作はこれくらい突っ走っていて良いのかもしれないし『のんき大将〜』あたりを想起しないでもない。観光資源も特になく人気のないリゾート地をなんとか盛り上げようとブリジッド・バルドー風のポルノ女優(?)を招聘した映画祭を開催しようとするお話。ストーリーそのものよりひたすらテンションで乗り切っていくし市長のど助平キャラが痛々しいが、BBならぬFFよりもジュディ役のアリタ・ノートンがめっさ可愛いので発掘されるべきだし、いざ招聘に成功した後に自称広報担当(長椅子係員)が若干ゴダールっぽくカマし始めるのが面白い(って考えると映画祭のゴタゴタもちょっと『カラビニエ』っぽい…?)。最終盤までまるでアクセルが緩められる事はないスラップスティック、えげつない雨が降りアホみたいな雷が落ちる。
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