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蛇の道のEDDIEのレビュー・感想・評価

蛇の道(1998年製作の映画)
3.9
結末から逆算した輪廻な展開に唸る。恐ろしいほどに新島の手のひらの上で転がされる狂気と無知が清々しい。VHSが物語のキーにもなっており、新島と宮下の出会いにもう一つの新たな世界を感じさせる。新島役の哀川翔のハマり具合に震えるし最高。
知らずにリメイク観るのもアリ。

これ初めて観た時の衝撃が強い分、リメイクのハードルは上がりますね。
とはいえ黒沢清監督のセルフリメイクになるので、むしろバージョンアップすることに期待。
脚本が『リング』の高橋洋で、リメイク版はこの高橋色が削がれているわけです。

ハッキリ言って脚本勝ちなところがあるので、リメイク版がどうなるのか、全く別の作品になってしまうのではないかという不安と期待が入り混じります。

演出的にはチープさも相まって「ん?」と思うシーンも所々ありますが、新島の不気味さが作品の推進力になっており抜群の見応え。そのチープさにすら意味があるのかと思わされてしまうけど、それは多分ない。と思います。笑

〈キャスト〉
新島直巳(哀川翔)
宮下辰雄(香川照之)
檜山(柳憂怜)
大槻(下元史朗)
有賀(翁華栄)
コメットさん(砂田薫)
コメットさんの弟(丹治匠)

※2024年旧作鑑賞35本目
※2024年自宅鑑賞42本目
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