さすらい農場

フランケンシュタインのさすらい農場のレビュー・感想・評価

フランケンシュタイン(1931年製作の映画)
4.2
ー 正気か狂気か見るがいい
  これは死体ではない!私の創造物だ!ー

ヘンリー・フランケンシュタイン男爵が神に代わって創造した人造人間
不自然な円柱型の頭部
生気のない落ち窪んだ目に、首の電極
SFホラーの母メアリー・シェリーの原作からかなり改変されているが【名前のない怪物】の悲しみは力強く伝わる
長大な物語をバッサリ短縮要約抽出製法

配役 The Monster…?
オープニングではクレジット無し

理想的で正常な脳と犯罪者の異常な脳
鎖にムチ打ち、炎で脅される
誕生と同時に偏見と迫害に晒される

川辺での、無垢な少女との出会いで見せた最初で最後の笑顔
悲劇は憎しみを生み、疎外は悪を生む
そして、純粋な魂の持ち主だったはずの[創造物]は[怪物]となる…

全ての「フランケンシュタイン」の定番イメージとなる映画遺産的名作
70分という尺も良心的