つっつー

レイジング・ブルのつっつーのネタバレレビュー・内容・結末

レイジング・ブル(1980年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

デニーロすごい。冒頭から時系列が飛ぶから、デニーロの体型の変化でいきなりジャブを喰らった。体型変化の役作りだけじゃなくて演技もすごい。
同年のノミネート作品を全く知らないけど、これは主演男優賞取るべくして取ったと思う。減量中で虚ろとした表情とか、ビッキー関連でいつキレるか分からないキテる感じとか、ブチギレも迫真すぎる。
独房でよくあんなに躊躇なく頭と手いけるな…。独房と13Rは圧巻。
主人公は投獄される直前まで14歳とキスして不義働くわ、ビッキーを朝まで待たせるわ、それまでのビッキーへの暴力とか諸々屑すぎて一切の同情の余地ないんけど、そのシーン一発で不憫な気持ちにさせられる。楽屋も印象に残って、最後の最後までデニーロの演技はすごかった。

因果応報だけど主人公を憐憫の目で見てしまって、キッズリターンを思い出す。武も本作意識してキッズリターン作ってたらしくて、武の監督センスってやっぱりすごいんだなと再認識。

この映画のボクサーみんなタフだなぁ。