水

草迷宮の水のネタバレレビュー・内容・結末

草迷宮(1979年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

わたしは寺山修司の詩集しか読んだことないにわかだけど、彼の言葉が大好きなので楽しみで楽しみでこの映画を見た。そして深くは知らないけど、彼は絶対にマザコンだ‼️と確信できた。

小津安二郎か?!とつっこみたくなるほど構図に対する強いこだわりを感じる。色も美しくて、主張色は赤だけど、他の色も太陽の光も草木も全てが上手い。映画というより、カメラを愛していたのかな。“映す”ことに情熱が溢れてる。

鞠と西瓜が乱れまくってたあのシーン、素晴らしかった。わたしは純粋にあの映像を見ているとき、丸々とした妊婦のイメージを感じてたんだけど、そしたら次の瞬間「ほ〜ら、お前をもう一度妊娠してやったんだよ。」のセリフ。ガチで震えた。トラウマになるかと思った。

わたしが初めて見た寺山修司の映画が本作で本当に良かったと思う。

面白かったところは他にもたくさんあるけど文章にするのが難しいのでとりあえず箇条書きでメモ
・ファーストシーンは波打ち際
・長い長い帯の上を全裸で走るシーン
・「性病安心」の札
・女が綺麗に男を押し倒す、男はされるがままに近い状態
・顔や身体に文字を書く、おまじない
・海や川、水=死と愛
・急に現れたストーリーテラーみたいな5人組+1人の忍者?のところ、楽しすぎ!!
・白飛び?のようにして画面が切り替わる
・「大丈夫、お前には母さんがついていますからね」
水