いかにもフランス映画らしい愛を求めて行動をする少女が主人公。
彼氏がいながら不特定多数の男性と関係を持ち、一見するとただの性に奔放な女の子という感じだけど、色んなことを哲学的だったり芸術的に表現するからそこまで俗っぽくは映らないのがフランス映画のいいところでもある。
全体的に思春期特有の複雑な心の有り様を上手く表現しているとは思うけど、日本人の感覚では登場人物や環境に共感できる人はだいぶ稀有だと思う。
あと、性的な映像も多いけど、それよりも暴力や罵り合いのシーンのほうが強烈。主人公含め、何かあったらすぐに癇癪でなんとかしようとする人が多いのは少し気になるけれど、そのおかげでメリハリのある展開にはなってはいた。
ただ、ラストの終わり方は好きだけど、主人公の成長を感じられるような展開が、もうちょっと中盤ぐらいにもほしかったかもしれない。