猫とフェレットと暮らす人

バットマン リターンズの猫とフェレットと暮らす人のネタバレレビュー・内容・結末

バットマン リターンズ(1992年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ダークヒーローのバットマンをダークファンタジー好き好き監督が、センス大爆発させて作ったら、ヴィラン(悪役)の方が目立っちゃったけど、主人公もめっちゃイカれたやつですよ映画。

監督のティム・バートンがゴリゴリにダークファンタジー全開で作ってるのが良いのです。そして、前作『バットマン』も監督はティム・バートンでしたが、そちらは演出が控え目でした。前作が大当たりしたので、今作は予算もいっぱいで、めいっぱい手腕を発揮しております。

まずは冒頭のタイトルから、パイプオルガンの旋律と重厚なコーラスから始まるとか、ゴシック調がダダ漏れです。いきなり、音楽にお金かけております。いいですね。

クリスマスで広場で市長の演説、ここに大きなプレゼントボックスから出てきて襲撃が、コミカルでサーカスの人たちが襲ってきます。これが、ティム・バートンのダークでかつ、ファンタジーな雰囲気の真骨頂って感じでいい。

バットマンに連絡するサーチライトであるバッドシグナルも前作のラストから引き継いでていい。
しかも前作作った後、しばらく続編の計画がなかったのに、前作の終わりから、今作の初めのシーンでバットシグナルを繋げるのは、偶然にしても良く出来ててすごい。こういう演出がにくいし、センスある。

なんといっても、冒頭のアクションシーンがバットモービルでカーアクションってかっこよすぎやろ。とりあえず盛り上がる所を見せときましょうって演出がいい。まずは、美味しい所から見せてくれて引き込まれる。

ペンギン達が潜伏している動物園(ZOO)の入り込むようなドローンで撮ってるようなカメラワークどうして撮影してるんや?このころまだCGはほとんど使える技術がないし、この映像は、当時のCG技術じゃ無理なので、模型での撮影かな?めちゃくちゃ凝ってて凄くいい。お金かかってるね。前作は、アカデミー賞美術賞をとってるので、ここにお金かけてもいいもんね。

ミス・キティ(黒猫)めちゃくちゃかわいいやんか!うちの黒猫みたいやんか!
そして、高いところから落とされたららめちゃくちゃ猫出てくるやんか!かわいいやんか!

キャットウーマン誕生シーンが狂気があって、ティム・バートンのお得意って感じでいいね。手作り継ぎ合せキャットウーマンの衣装はカッコいいし可愛いし最高。

今回のメインヴィラン(悪役)のペンギンも奇形だからって親に捨てられたとか悲しいストーリーだね。愛着わいちゃうよ。それにあの、黄色いアヒルの乗り物なんなん?めっちゃ可愛いやん。
本物のペンギンたちも可愛いやん。
ティム・バートンはほんとにこういうヴィラン(悪役)に肩入れしちゃってるよね。凄く魅力的。

バットモービール乗っ取られてから、取り返して、追われて絶体絶命かな?と思ったら、細なるんかい!バッドロケットなんかい!かっこいいよ。

ヤドリギの、くだりで、セリーナ・カイル / キャットウーマンとブルース・ウェイン / バットマンのやり取り良いと思います。

中盤のストーリーはバットマンを罠にハメるストーリーでめちゃくちゃ面白い。バットマンは所詮普通の人間だし。戦いに行くのは一人で、バックアップに頼りになるアルフレッド・ペニーワースが良い人すぎやろ。
てか、バットマン普通の人間てのが、今回もイカれてるよね。
マイケル・キートンがバットマンとして演技してるけど、ほんと、バットマンスーツ着たときの眼光の鋭さイカれてるの表現と、ブルース・ウェインとしての金持ち好青年風眼鏡ガジェット開発オタクってのが、対比が効いてていいよね。

両親目の前で殺されたからって、町の悪党倒そうって、普通はならんてw。ブルース・ウェインが一番イカれてるのに、ペンギンとかキャットウーマンとか大物の敵が出てきて映画とかでは、ヴィラン(悪党)側に脚光が浴びせられるという不遇のダークヒーローって面白いキャラクターです。

最後は、キャットウーマンが生きててくれて良かった。猫を傷つけたら、観ている猫とフェレット暮らす私はちょっと悲しいです。

監督のティム・バートンは、バットマンを素晴らしいコンテンツに仕上げて素晴らしいですね。
前作と今作の2作でバットマンから降板しちゃいましたが、製作側が、暗いのもういらん、明るいのんがええってなったので、ティム・バートンはそりゃ、無理やってなって、引き受けなかったもんね。3作目も作るつもりにしてたのに残念。まぁ、方向性が違ったら無理しない方がいいよね。

ティム・バートンはダークファンタジーがお得意ですから。だって、前作の『バットマン』を作って、次に作ったのが、『シザーハンズ』(主演:ジョニー・デップ)だから、このテイストを今回の『バットマン リターンズ』に持ってきたので、やりたい事ぶち込んだもんね。

そして、ブルース・ウェイン / バットマンを演じたマイケル・キートンも降板したね。次回作の監督ジョエル・シュマッカーと会議して、方向性が違うので、やめますってなったらしいね。
最近マイケル・キートンがインタビューで話してたらしいけど、次回作の監督ジョエル・シュマッカーに「なぜ(バットマンの)すべてがこんなに暗くて悲しくなっているのかわからない」って聞かれて、方向性ちがうなって。

そりゃ、バットマンが一番暗くてイカれてるから、バットマンスーツからのぞかせる眼光をキラキラさせてたのに、暗いって言われたらね、ちゃうやんってなるよね。暗さの中の明るさがバットマンだってのにね。

マイケル・キートンがバットマンだからこそ、この映画が成功したと思ってる人も多いと思います。
だって、2022年公開予定の『バットガール』と2023年公開予定の『ザ・フラッシュ』にマイケル・キートンがブルース・ウェイン / バットマンとして復活予定ですから、作り手のファンも多いはず。

※2022年に公開した『THE BATMAN-ザ・バットマン-』でのバットマン役ロバート・パティンソンも素晴らしいですよ。

初代にして、最新のバットマンは、マイケル・キートンで決まりって事ですね。

Filmarksって映画情報の俳優のところタップもしくはクリックすると、関連作品とか詳細が観れたりするんですけど、そこからInstagramとかリンクがありますよね。マイケル・キートンの公式のInstagramにもアクセス出来るんです。
そこで、2022年2月25日にアップされた写真をご覧ください。

観た人は、にっこりだと思いますよ。

観ましたか?ですよね。

余談ですが、マイケル・キートン関連としては『バードマン』って映画おすすめですよ。マイケル・キートンがバットマンだったからこそ演じることが出来たアカデミー賞作品賞などを受賞している作品です。
残念ながらマイケル・キートンはノミネートだけで主演男優賞は受賞していませんが、その他様々な賞を受賞はしています。例えば、ゴールデングローブ賞では主演男優賞を受賞してたり。

映画好きを名乗るなら、観ておくべき作品だそうです。面白かったですよ。

長文をご覧いただきありがとうございました。