「震えて眠れ」
性被害の概念と性加害の概念が攻めぎ合いながら、具体的な動機も証拠も開示しないまま、性加害者を自殺教唆して復讐を果たすフェミニズム映画として観た。
リベンジもののフェミニズム映画では、女性は自らの手を汚さずに男を死に至らしめるか、あるいは自らの死によって男の手を汚す(cf.『プロミシング・ヤング・ウーマン』)かの主に二通りなのが面白い。
殺すだけの男とは異なり、ただでは殺さないのが女なのが末恐ろしい。
少女ヘイリーがどこから来て、どこへ行くのか?男であるわたしとしましても空怖ろしい。