初見時は荒唐無稽で哲学的な怪奇映像だったが、改めて小説版を読んでこんなトンデモSFだったっけ??と驚き再見したら、ほぼそのままの話だった。
説明端折りまくってとりあえず映像で見せる事に注力した結果の凄まじい映像体験だが、細かいストーリーまで追うなら小説版は必読だった。特にHALが計画を妨害した真の意図やモノリスの正体、終盤の展開の意味など、映像だけでは分からない致命ポイントが多すぎる。その割には舞台が土星が木星に置き換わっているというデカめの差異もあるという逞しい不親切設計だが、兎にも角にも再見時の印象が全く違ったので、小説版を読んで本当に良かった。詳細に語ってたらキューブリック映画じゃなくなるから、映画としてはこの作りで正解。
もはや小説版のレビューになってしまったが笑、以前とは別の映画を観た感覚でとても良かった。次は映画館で旅したい!