まこぞう

奴が殺人者だのまこぞうのレビュー・感想・評価

奴が殺人者だ(1958年製作の映画)
2.7
潜入麻薬刑事の和製ノアール物。ヘロインをヤクザ隠語でペイ(中国語の「白」)というのを本作で知った。

序盤だらだらで眠くなったけど、取調室のシーンでチョイ登場の警官が余りにも大根演技で目が醒めた。。映画自体もその辺りからエンジンがかかったように面白くなってきた。

ヤク中の天本英世が言うまでもなく最高。ヤク中をただポンコツではなく、ヤクをキメると感覚が鋭くなるふうに描いていたのに感心。彼に隠れて目立たないけどヤクの運び屋のハゲ散らかしたリーダーの下品っぷりは素晴らしかった。特にアイスキャンデーを食べながら佐藤充と喋るシーン。今の日本の俳優には下品を演じれる人がいないように思う。

新宿のゲイバーが出てきて、働いているのが皆職業オカマで笑った。時代だ。

街頭演説のラストのカットでタイトルの意味がやっと分かった。
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