ライルゴーチン

奴が殺人者だのライルゴーチンのレビュー・感想・評価

奴が殺人者だ(1958年製作の映画)
3.5
生誕百五年・没後五年
橋本忍映画祭2024シネ・ヌーヴォさんにて初鑑賞。

出演者さん皆さん汗だくで黒澤明さんのあの映画を思い出させます。
主人公は厚生省の麻薬取締官石原(佐藤允さん)なのですが、こんなに昔からアンダーカバー捜査の映画があったんですね。
原作は『汚れた刑事』ってタイトルなんでかなり脚色されてるのかな?

佐藤允さんは格好良かったのですが。
シャブ中の殺し屋役の天本英世さんの狂気の演技に目を見張りました。
禁断症状の時以外は冷静だったのは、当時のシャブ中にたいする認識がそんなもんだったのかな(笑)
『007/ドクター・ノオ』では放射能を水で洗い流してましたしね(笑)

さすがに古い作品なんでフィルムチェンジ前後に傷があったり欠損した箇所もあったようですけど、時代を考えると不満のない画質でした。

懐かしいホームランバーみたいなアイスが出てきたり、洗濯板使ってたり当時の風景をロケで撮られていたのも良かった。

こんなに古い作品を劇場で観れただけで大変満足でした。