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同胞(はらから)のtommyのレビュー・感想・評価

同胞(はらから)(1975年製作の映画)
4.2
ど田舎の村の青年会
→いい!入りたくないけどなんかいい!元々の人数が少ないせいか、学校の延長みたいになっている。
あの年齢であの付き合いはなかなか出来ない。
面倒なことの方が多そうだけど、懐かしい気持ちになる。

いざこざも如何にもありそうなやつでリアル!反対派のダセェ男とかも本当にいそう笑


青年会や劇団員は本当の人達を使っているらしい
→顔がリアル!田舎成分多めな顔とか、くどい顔とか。嘘っぽくない!

布施明は40歳くらいに見えるけど28歳くらいらしい。
訛りも自然で本当に岩手の出身かと思ったら神奈川だった。演技力!

布施明演じるたかすぃ(たかし)のリスクを背負った大きな決断で、迷っていた仲間たちも乗り気になり一気に動き出すシーンにはグッときた。
人生って本当にこうなんだよなと思った。

舞台の準備や公演は演技というよりほぼリアルなんじゃなかろうか?
その辺はよくわからないんだけど、映像がドキュメントっぽいというか。
特に客できてる婆さんの涙はリアルにしか見えない。
もし私があのふるさとと言う公演を観たら、自分の世界とは違すぎて、もしかしたらしらけてしまうかもしれないんだけど、
あの婆さんや村の人たちにしたらめちゃくちゃ自分ごとで共感があるんだろうなと思うと、その事に対してこちらも涙涙。

そして俺ら東京さ行ぐだ案件はどこで回収されるのかと思っていたら、素晴らしい拾い方。

全てにおいて自分や今の時代とは程遠いのだけど、そこがなんと言うか、ありもしない事実に対して懐かしみを覚えてしまい、ずっと惹きつけられる作品だった。
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