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1408号室のTimのネタバレレビュー・内容・結末

1408号室(2007年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

線の切れた電話機が鳴り響いて、ルームサービスの声で何者かが主人公に話しかけるシーンが最高だった。
人でないものが人のふりして囁きかけてくるのってめっちゃ怖い。

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1408=13ということで曰く付きの部屋に止まった主人公に降りかかる恐怖を描いてる。

キリスト教が関係するので初見だと展開が理解できない所はあるけど、ラストが印象的。

個人的には結構好き。

以下は何となく要約
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ホラーなど信じない主人公ホラー作家は、ネタ探しのためレコーダー片手に曰く付きの部屋に一晩泊まることにした。
ホテル責任者の猛反対も押し切り1208号室に入るが、そこは一度入ると出られないあの世と繋がる部屋だった。

初めは怪奇現象など軽視してた主人公も、次々と降りかかる出来事に恐怖する。

通りを挟み向かいの建物の一室にいる人を見つけ助けを求めるが、それは鏡に映ったように同じ動きをする自分。
天井のダクトを通り隣の部屋に移ろうとしても、元の部屋に戻る。
コードが切れた受話器に耳を当てると、機械的なフロントの声で「何か」が語りかけてくる。

決して出れない部屋で、主人公は過去を後悔し懺悔し、今まで過ちを振り返り謝罪する。昔亡くしていた娘も幻想の中で再会し、過去の失敗を認める。

そんな中、幸いにも持参したパソコンを通じて何とか妻と連絡が取れ、主人公は助けてくれと訴える。
しかし、自分の声をした「何か」が勝手に話し始め、妻も1208号室に引き込もうと話し始める。

主人公はそれを食い止めるべく、部屋を焼失させるため火災を起こす。
大火事となるが、救助隊により火災が起きた部屋から奇跡的に生還し、家へと帰る主人公。


生還を喜びつつ、自宅で妻と2人で現場で回収した私物を整理する場面。

事故現場のテープレコーダーから、主人公の声で「お前(娘)とずっと一緒さ」という声が再生される。

娘は何年も前にこの世を離れている。ずっと一緒にいるということは、もう主人公はこの世にはいないということ。
でも妻の横には夫がいる。

夫の顔をした「何か」に
「あなたは誰...?」と問う妻の言葉で映画は終わり
Tim

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