主演のディック・ヴァン・ダイクを眺めてたら志村けんを連想しました。表情筋の全てをバラバラに自在に使い熟しながら全身の全ての関節を忙しなく動かして感情表現を演じる天才っぷりがそっくりです。見たこともないような変顔をする時も。きっとこの俳優さんから多くのヒントを得てコピーして取り入れたんじゃないかなあ？と感じました。
残念ながら志村けんさんは70歳手前で亡くなってしまいましたが、彼より親ほど1世代上で超高齢のヴァンダイクさんは100歳手前、ご健在。半世紀後に作られた続編『メリー・ポピンズ・リターンズ』にも出演し、93歳にして見事なタップダンスを演じました。
この映画で共演したジュリー・アンドリュースもまた88歳、ご健在。続編ではカメオ出演の依頼を断り、次世代メリー・ポピンズを演じる女優さんが霞まないように気を遣ったとの由。
反対に、この映画の子役の男の子は、このあと1本の映画に出演後芸能界は引退し、21歳で膵炎のため急逝したそうです。60年前の映画の中に生きた証が刻まれ時を止めたまま。
