子どもの喧嘩に親が出る。
その様子はまさに修羅場(Carnage)。
ジョディ・フォスター、ケイト・ウィンスレット、クリストフ・ヴァルツ、ジョン・C・ライリー、豪華キャスト陣で魅せるブラックな会話劇の逸品。
監督は、何かが溢れそうな名前の巨匠、ロマン・ポランスキー。
2011年79分。🇫🇷🇩🇪🇵🇱🇪🇸
喧嘩した二人の少年の両親同士が繰り広げる舌戦を描く。
はじめこそ、責任の所在について、当たり障りない会話をしているが、やがて議論は、夫婦vs夫婦、女vs男、1人vs3人と、流動的に対決の構図を変え、その対象は職業論や倫理観にまで次々と拡大変化してゆく。
そこで止めておけばいいのに終盤に投入される燃料、スコッチウイスキー🤤🥃
これが議論にドライブを掛け、事態は混迷を極めてゆく。
もう止まらない。
こちらの笑いも止まらない。
そしてラストカット。
事もなげに映し出される引きの画が、物事のままならなさを皮肉に見せる。結局そんなもんだよねぇ。
最高にシニカルで、極上の喜劇。
オススメを聞かれた時、挙げるタイトルとして覚えておこう🤔