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0086笑いの番号のHKのレビュー・感想・評価

0086笑いの番号(1980年製作の映画)
2.5
日本でのビデオタイトルは『それ行けスマート/0086笑いの番号』。
TVシリーズの『それ行けスマート』は子供の頃に何度か観て笑い転げた記憶あり。
CS放送で字幕版と吹替版を見つけたのでやっぱり当時と同じ小松政夫の吹替版を選択。
本作はTV放送終了後なぜか10年も経って映画化された作品です。

原題は“The Nude Bomb”。もうタイトルからバカ。
世界征服を企む秘密結社ケイオスは、着ている服が消滅し皆スッポンポン(セリフ通り)になるというヌード爆弾で世界を脅迫。それを阻止するため秘密諜報部員86号(ドン・アダムス)と美女たちが活躍するというコテコテのおバカ話です。
あの有名なスパイ御用達の靴底電話も登場。しかもダイヤル式からプッシュ式に変った最新型!(時代が・・・)

オープニング・タイトルから007のパロディとドリフのノリのベタなコントが続きますが・・・アレッ?
ドリフは嫌いじゃないハズなのに、全く笑えず延々と忍耐力を試されるハメに。
しまった、ガキの時分は楽しめたのに・・・
これは作品のせいなのか、童心を失ってしまった私のせいなのか。
正直、見続けるかどうか躊躇するレベルでした。

しかし終盤、新兵器のデスク・カー(ボタンを押すとオフィスの机からハンドルが出てきてそのまま疾走。銃やミサイルも搭載)によるチェイスシーンや、人間コピー機で共に量産された敵のボス(ビットリオ・ガスマン)と主人公が延々撃ち合い死屍累々となるシーンのあまりのバカバカしさに脳が一線を越えてハイになったのか、なんとか完走できました。

シルヴィア・クリステルが諜報部員34号としてチラッと出演しますが一切脱がず残念。
途中のハリウッド観光シーン(?)で『サイコ』のベイツ邸はまだしも、アトラクションでギャラクティカのサイロン兵やジョーズが出てきて、意外と新しい作品なんだと思ってしまった自分の年齢を実感・・・
HK

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