じゃん

メッセンジャーのじゃんのレビュー・感想・評価

メッセンジャー(1999年製作の映画)
3.5
ホイチョイ作品では実は一番好きかも。

あ、でも織田裕二と中山美穂の波の数だけも意外と良かった記憶有り。

都心を自転車便が道交法違反しまくって駆け回るという中々面白い趣向。
嫌いではない。

飯島直子、京野ことみ、伊藤裕子と
出てくる女性が全員見事にタヌキ顔の唇分厚目という、監督の趣味丸出し?偶然?

ある意味中山美穂もそうか。
でも2作品も出てた原田知世はキツネ顔だが。

もう少し色んなタイプを出して欲しい。
男性はそこまで同じタイプに偏ってないのに。

若大将はあまり好きな俳優ではないが、
この作品の役にはライトな感じがマッチしていた。

俺ん家、来るか?には笑った。

脚本は戸田山雅史。
悪くもなく良くもなく。

品川駅近くのトンネルや品川◯のアイデアは面白い。
無線での受け渡しだとか。
この辺りは全部ホイチョイのアイデアだろう。

作品で一番良かったのは、小木茂光。
最後に〇〇渡すシーンとその台詞は素晴らしい。

あと演技はともかく、別所哲也の品川のトンネルでの台詞も素晴らしかった。

致命的な問題点は、主役2人が普通に下手な事。

飯島直子と草彅剛がもっと上手ければ、
もっと評価された作品になったはず。

特に酷いのは、飯島直子の自転車の乗りっぷりが下手。仕事に慣れてきてからあとの後半のシーンなのに乗り慣れてない感がかなりあって苦しい。
もっと練習して欲しかった…

ただ、その御御足は非常に美しかった。
スタイルは流石に良い。
もっとそれをフィーチャーする画面構成で良いのに。

草彅剛はまだちょっと硬く下手。
あと、主人公のキャラが沸点低過ぎて非現実的…
 
相手の悪役も、上司からノルマ課せられてるとか何か理由が無いとただの小物の嫌なやつ状態。

2時間ではなく、90〜105分なら素晴らしい作品だったかと。
長過ぎてちょっと勿体無い出来。

でも、自転車が疾走する気持ちよさや、
予定調和だけどやはりハッピーエンドというのは安心する。

楽勝!という決め台詞も良い。

エンディングのみんなで歌うシーンも古臭いけどほのぼの。
イーストエンドユリか笑

オープニングもエンディングも専門の人に頼めばもっと良くなったのでは。

アニメーションで、自転車が映画の画面を走り回るとか見てみたかった。

やはり色々惜しい作品。
でもまあバブルの残り香を気楽に楽しめます。