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空想天国のyaaaのレビュー・感想・評価

空想天国(1968年製作の映画)
4.0
谷啓主演によるダメダメ社員が事件に巻き込まれて奮闘するコメディ。
普通に賑やかで定番の展開ながら面白い。空想天国とあるが谷啓が自分にとって都合のいい展開を思い描くだけ。その空想が主人公をよい方に導くとか、映画の胆となるギミックなるとかが一切ない潔さ。
谷啓自身が母親を「マミー」と呼ぶ子供部屋おじさん全開でヤバさプンプン。謎のキャラクターのぬいぐるみに話しかけたり、憧れの会ったこともない彼女に見えたマネキンを購入して家に持ち帰りるとかマジキチ要素たっぷり。
冒頭なんかは昭和のドラえもんの忠実な映像化に見える。
脇にライバルの嫌みなキザ男・宝田明。
ガミガミ怒りまくる藤岡琢也。
なかなか可愛いヒロイン・酒井和歌子。
王道ながらきっちり役割抑えていて安心安定。
クレイジー映画の一編として観るよりも狂った人のおかしな行動(そのように描写ないけど)として観るとかなりブラックに楽しめる。
最後も明らかな空想で終わるのが色々空想させる。鉄格子の奥にいる狂人の夢とか…
そんな描写一切ないんですけど。
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