がちゃん

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのがちゃんのレビュー・感想・評価

3.8
楽器が弾けるって本当にカッコいいなと思えるドキュメンタリーです。

アメリカのギタリスト、ライ・クーダーがプロデュースした同名アルバムをきっかけに話題となった無名のキューバ人老アーティストの素顔に迫ります。

インタビューを受け答えしているときはただのおじいさんなのに、楽器を持つと一変してカッコいいミュージシャンになる。

キューバの太陽と荒波がキューバ音楽を育んだのかなと考えたりしてしまう。

この老バンドが、ニューヨークのカーネギーホールでライブ演奏をするのですが、全員むちゃくちゃカッコいい。

学生時代、流行りに乗りたくてギターを始めたものの、
『F』コードで挫折した僕にはあまりにもまぶしすぎる光景でした。

ニューヨークに初めてやってきた老人たちの観光の様子が微笑ましい。

ラストのカーネギーホールの演奏で観客からキューバ国旗が渡されて、ステージで大きく広げる。
観客が拍手で答える。
政治的イデオロギーを音楽が超えた瞬間だと感じました。

ストーリーはありませんが、
とても興味深い作品です。

がちゃん

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