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ラスト・シューティストのotomのレビュー・感想・評価

ラスト・シューティスト(1976年製作の映画)
5.0
往年の作品を列挙したOPからして素晴らしい。からの1901年1月の20世紀幕開けの設定で余命宣告を受ける所から映画が始まる。古い西部劇の時代に自らケリをつけるみたいな内容で胸が熱くなる。生まれて初めての個人的な『死』と云う体験を他人に介入されたくはないとジョン・ウェイン。それに対して言葉少なめに表情で語りまくるローレン・バコールな図式でいちいち上手い上に泣けてくる。そして同じ時代を生きた仲間を失う悲壮感を表現するジェームズ・スチュワートと老人達の演技が一級な具合。ドン・シーゲル的カッコイイ銃撃戦からの『新しい時代には銃は不用なんだ』と云う教訓を刹那的微笑だけでロン・ハワードに伝える漢。シビれまくる。
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