福福吉吉

スリー・リバーズの福福吉吉のレビュー・感想・評価

スリー・リバーズ(1993年製作の映画)
3.5
◆あらすじ◆
刑事のトーマス・ハーディは死体を川に投げ込む女性を狙った連続殺人事件を追っていたが、相棒で従兄弟のジミーの暴行事件で不利な証言をしたため、警察内で孤立し、河川の警備に左遷される。連続殺人事件の犯人は逮捕されて事件は解決したものとされるが、トーマスは真犯人が別人であると確信していた。2年後、再び連続殺人事件が発生し、トーマスは独自に捜査を始める。

◆感想◆
女性への連続殺人犯を追うトーマス・ハーディ刑事の姿を描いた作品であり、相棒の犯行を肯定したことで警察内部から疎まれてしまうという警察内部の理不尽さとその中でも必死に事件を追うトーマスの孤独な戦いは心に響くものがありました。

トーマス(ブルース・ウィリス)は警察一家に生まれ、従兄弟のジミーと仲が良く、ともに刑事の道を歩んでいましたが、ジミーの暴行を見逃すことができず、裁判でジミーの犯行を裏付ける証言をします。トーマスは正義を貫いただけであり、何一つ悪い事はしていないのですが、警察内部では裏切り者のレッテルを貼られます。トーマス以外の警察官の陰湿な感じがストーリー進行中、ずっと続くためストレスが溜まりました。

ストーリーが後半になると、トーマスは新しい相棒のジョー・クリスマン(サラ・ジェシカ・パーカー)とともに連続殺人事件の捜査を進めるとともに、犯人がトーマスをターゲットに事件を行っていることが分かってきます。ブルース・ウィリスらしい強すぎない等身大の刑事としての活躍が観ていてとても面白いです。その反面、本作は犯人捜しという部分の楽しみは少なく、意外性はあまり無いように感じました。

しかし、犯人としての憎たらしさは充分足りていて、その点でラストはしっかり盛り上がっていて良かったと思います。

ブルース・ウィリスが主人公としてしっかりフィーチャーされており、アクションも含めて見どころの多い作品になっていて面白かったです。

鑑賞日:2023年12月20日
鑑賞方法:CS WOWOWプラス
(録画日:2023年1月4日)
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