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アラバマ物語のぴろぴろのレビュー・感想・評価

アラバマ物語(1962年製作の映画)
4.2


父の背中。  不正と偏見を嫌い、正義感溢れる弁護士にグレゴリー・ペック。  アメリカの「ミスター知性と良識」と言った感じで、彼は「イケメン」ではなく「二枚目スター」という表現の方がしっくりくる。
舞台は1930年代。  黒人差別が根強いアラバマ州の田舎町で弁護士の父親と平穏な日々を送る幼い兄弟。   父親が裁判で黒人の弁護を引き受けたことから…
当時は黒人の弁護を引き受けるだけでも嫌がらせに遭ったり、家族が危険な思いをしたりと大変な時代だったんですね。   社会の不条理、差別や思い込み、父の正義や苦悩を子供の目から描いた名作。  退廷する父のシーンは心に残る。
「正義と公平」は司法のみならず、人間の良識も、コロナの現代でも忘れてはなりませんね。
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