黒人差別問題という硬い社会問題かと思って身構えていたら、子供から見た大人という視点で進行していくのでとても見やすかった。
中心の話は、黒人が有罪か無罪かという裁判。
無実の罪だと分かっているのに有罪になる裁判を子供も観察することで、大人社会の矛盾や、差別がどうしてなくならないのか色々と考えさせられる物語です。
メアリー・バダムは最優秀助演女優賞に当時最年少でノミネートされました。
本当に子供らしく自然体な演技はまるでドキュメンタリーでも撮っているかのようでした。
そして、アカデミー賞主演男優賞を受賞した、アメリカの良心グレゴリー・ペックも流石。言葉一つ一つに重みがある。
間違いなく名作で、アカデミー賞好みの作品と思ってましたが、この時のアカデミー賞作品賞は「アラビアのロレンス」流石に相手が悪かった。
/3002人