月兎

ケープ・フィアーの月兎のレビュー・感想・評価

ケープ・フィアー(1991年製作の映画)
2.0
監督も役者もいいのに脚本で肩透かしを食った。

狡猾な犯人が法の目をかいくぐり精神的に攻めてくるのが見どころだったのに、その展開が最後まで続かず中途半端な印象。
また犯人の異様な復讐心から、その動機には逆恨み以上の何かがあるのかと期待したが、そんなこともなかった。
あと主人公が弁護士のわりには、安易に暴力での解決に頼ったり、不利な証言を録音されてることに気づかなかったり、証拠現場を荒らしたりで、ずいぶんうかつだなぁ~と思った。
そんな主人公は浮気者、その妻はヒステリック、その娘は反抗的で、誰ひとり応援する気になれなかったw

と不満が多いが、じわじわと追い詰められていく展開は飽きが来なかったし、ロバート・デ・ニーロの狂気はさすが素人目に見ても圧巻で、ニック・ノルティのいつになく頼りない姿も人間味があってよかった。
月兎

月兎