経済的なことは子どもにとっては、自分ではどうしようもないことだから、その事でやさぐれてしまったりしてしまうのを責めることはとても難しい。
牛乳泥棒をしたシーンで少年たちが気づくであろう「ある」ところから盗んでも、その代償を払うのは同じ「ない」ものであるということ。
そこからちゃんと綺麗な物語に教訓っぽくなく無理なく着地していくのも好きだった。
暗いところからは明るいところがよく見える。
戦後特需やら高度経済成長の頃の日本ってどんな社会だったんだろうか。いいことばかりじゃなかっただろうな。メッセージや大きな事件はないけど、その時代や街の空気感を詰め込んだ(ように思える)作品。
電車が長い。