ネブュラー

幸福の黄色いハンカチのネブュラーのネタバレレビュー・内容・結末

幸福の黄色いハンカチ(1977年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

必殺・黄色いハンカチ。
あまりも有名すぎるラストだが、分かっていても涙腺を刺激してくる。
男とは何たるや、女とは何たるやなど、今みるとあまりに古臭い価値観の押し付けは一種のフリであり、漢・高倉健を演出しながら、俺は汽車で行く詐欺や、終盤にかけての何だか女々しい往来劇はじめ、武田鉄矢のいわゆる九州男児的イメージとは異なる「ミットもない」キャラクターがこのロードムービーを良い意味で軽くし、北海道旅色を強くしている。桃井かおりが横串で3人をぶっ刺し、なんとかまとまりを持たせている感じもちぐはぐさが楽しい。
この偶然でしかない不可思議な3人の巡り合わせから、あるべき場所に戻っていく道のりは、物理的だけでなく、まさしく心の旅でもあった。
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