がちゃん

悪魔のいけにえのがちゃんのレビュー・感想・評価

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)
3.5
よくも悪くも、その後のホラームービーの先駆けとなった作品、
「悪魔のいけにえ」です。
ドライブの途中、見知らぬ屋敷に飛び込んで、
恐ろしい目にあう、という筋書きは、
飽きるほどたくさん作られているし、
恐怖の相手が、意味もなく凶暴ぶりを発揮して、
問答無用に殺しまくるパターンも、
「13日の金曜日」シリーズや、「バーニング」などで、
今やお馴染み。
特殊メイクが発達している現代の方が、
残酷描写などは、より気味が悪いだろう。

ただ、怖さは圧倒的にこちらが上。
畳み掛けるよなショック演出は、
最後まで息が抜けません。

とにかく残酷場面を詰め込むだけ詰め込んで、
ニヤニヤしている監督の顔が浮かんできそうです。
目玉のアップなんてやめてくれ~!

散々恐怖を味わったヒロインが、
決死の思いで窓を破って外に出ると、
夜が明けているシーンなど、
物語にアクセントをつけている。

16ミリで撮ったフィルムを、
劇場用に35ミリに引き伸ばしたためにできた、
画面のザラザラ感も雰囲気に合っている。

13金のジェイソンや、エルム街のフレディが、
いくら迫ってきても怖くもなんともなかったですけど、
この作品のレザーフェイスが、チェーンソーで追い掛け回してくるのは恐怖でしたね。
脈拍数倍増、心臓フル回転。
この家族全員怖かった。
物語が終わった時には、本当にホッとしました。

今や古典ともなりつつある作品ですが、
今でも十分怖い作品だと思います。
いや、なかなかこれを超える恐怖はできないのでは・・・
がちゃん

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