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カンパニー・マンのadeamのレビュー・感想・評価

カンパニー・マン(2002年製作の映画)
2.0
長編監督デビュー作だった前作「CUBE」がフランスを中心にヒットしたヴィンチェンゾ・ナタリが続いて制作したスリラー。
産業スパイとして任務に就いた男がやがて二重スパイとして深みにハマっていくことになる物語です。
この時代の低予算作品によくある青みがかった映像が印象的で、主人公と共に誰が信用できるのか分からなくなっていく展開は楽しかったです。
しかしその繰り返しで後半は飽きてくるため、話のまとめ方に期待して観続けることになりますが、作り手が狙ったであろう結末でのパズルが解けたような感覚は残念ながら得られませんでした。
下手に理屈をつけようとするくらいなら、いっそ不条理に突き放して呆然とさせてほしかったです。
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