地方紙どころか新聞すら駅では買わない今となっちゃあ、もはや時代劇のカテゴリーだが、何度も映像化されるだけあって、ストーリーは面白い。
しかも短い尺の中に興味深いテクニック満載で、なかなか楽しめる。
作家先生と担当編集女史の凸凹探偵コンビ(というか凹凹コンビ)のやりとりが微笑ましくて、ヤキモチ妬いてプリプリしてる様子が可愛い。「いろいろ分かったけど、先生には教えてあげません」とか。
何より、渡辺美佐子のファム・ファタールっぷりが良いんだけど、今回は目力の中にも哀愁や健気さが感じられて泣かせる。
爺さんじゃない大滝秀治(しかも悪役)も新鮮。声だけは変わらないから、ちょっと笑ろた。この人とモーガン・フリーマンは生まれた時から年寄りだと思ってたし。
あと、「これ、俺の新しいラバーさん」って台詞にも時代を感じた。