やむちゃ

ダーククリスタルのやむちゃのレビュー・感想・評価

ダーククリスタル(1982年製作の映画)
3.5
備忘録
中学3年生の時(1983年)に鑑賞。

この頃は、映画雑誌ロードショーやスクリーンを読むようになっていて、この作品も雑誌で見かけて、気になって鑑賞した。

パペットを用いた作品で、人間は一切登場しない。
当時の宣伝やパンフレットでは、全編最新のアニマトロニクスを使って制作されたと書かれていた。

内容は、世界を安定させていたクリスタルが一部が砕け、悪い種族が世界支配している時代を舞台に、クリスタルの破片を元に戻すことで世界を再び平和にしようと主人公の少年が冒険するというもの。西洋の王道の冒険譚といった感じで、ロード・オブ・ザ・リング風のお話(そこまで壮大な感じはないが)。
途中で少年と同じ種族の少女も旅に加わる。

「驚異のアニマトロニクス」とうたっていたが、足が映る歩行シーンは着ぐるみだと思う。youtubeで予告編が見れるが、どう見ても人が歩いている。
ただそれを差し引いても、凄い完成度。
CGもない時代に、ほぼパペットでこれだけの作品を作り上げたものだと感心する。
パペットでの表現としては苦手なはずのヌメヌメとした質感もよく表現されている。
パペットの動きが自然すぎて、ごく普通の(人が演じる)ファンタジー映画を観ているように思ってしまい、ありがたみが薄れた状態になってしまう。
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