爆裂BOX

ストレンジャーズ/戦慄の訪問者の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

3.2
友人の結婚式から戻る途中、クリスティンは恋人ジェームズからのプロポーズを断ってしまい、気まずい雰囲気に。そのまま別荘に戻る二人だが、深夜、謎の少女が訪ねて来て…というストーリー。
「ザ・モンスター」のブライアン・ベルディノ監督の初監督作でもあるリヴ・タイラー主演のサスペンスホラー。実話を基にしていると冒頭で示されますが、ベルディノ監督が幼少期に見知らぬ人が家を訪ねて来て、住んで無い人の名前を出して訪ねてきたが、後にそれが泥棒だったと分かった体験とケディ殺人事件を基にしており、本作自体は創作みたいですね。
「タマラいる?」と尋ねる少女をいぶかしく思いながらも「そんな子はいない」と追い返す二人ですが、その後、覆面をした三人組に襲撃されるという内容です。
主人公カップルは彼氏が準備万端でプロポーズしたけど、断られて冒頭から凄く気まずい雰囲気が漂ってますが、その状態で別荘に二人きりで泊まって、イチャつけるのが分らん。そりゃジェームズも深夜のドライブに出掛けたくなりますわ。
謎の譜面三人組が、遠く離れた場所からジッとこちらを突っ立たまま眺めている所や少し目を離したらいなくなったり、何時の間にか家の中に侵入して登場人物の背後に忍び寄っている所等は「ハロウィン」のマイケル・マイヤーズを彷彿させて不気味でいいですね。底意地も悪くて、いきなり危害加えずにまず散々ビビらせてきます。ただ、その為序盤中盤はドアや窓バンバンノックしたり、窓から覗き込んだり、車の窓ガラス割ったり携帯盗んだりビビらせるだけなのでちょっとダレる所もありましたね。中盤過ぎから斧でドア叩き壊そうとしたり明確に危害加えようと攻撃してきます。
主人公達も行動がドン臭すぎる所ありますね。ヒロインも走り出したと思ったらいきなりこけたり、覆面男が気付かずスルーしたのに隙見て部屋から出ようとせずクローゼットに隠れて逆に追い込まれたり、見ててイライラするようなドン臭さ。ジェームズも追い込まれてたとはいえ確認せず撃っちゃったり、そもそも弾のこめ方知らなかったりするし。ジェームズに迎え頼まれてきて巻き添え喰らう親友マイクが気の毒すぎました。
ラストの後味の悪さは中々のものですね。最後に覆面とる所は顔を見せて殺す理由を作ったのかな。理由を聞かれて「家にいたから」と語ってましたが、結局人を脅かしていたぶって殺すのを面白がるサイコパス達という事かな。
主人公カップルのドン臭さなどにイライラ堪る人も老いと思いますが、不気味さやリヴ・タイラーの迫真の演技など見所もある作品だと思います。