【勝手にハニートラップ1977】
以前から気になっていたが、キアヌの『ノック・ノック』がこのリメイクだと最近知って、併せてみることにした。DVDレンタルにて。
裕福な幸せ家族の父ちゃんが事情で独り、留守番していた雨の夜…迷子のギャル二人をつい、お情けで家に入れるとそこからが地獄だった。
冒頭、事実を元にしていると出てどこまでホント?と思ったが、終わってみるとどうでもよくなった。要するにセクスプロテーション映画だね。男が徹底的にいたぶられる、殺伐としたマゾ味が特徴か。
元が低価格DVDなのか画質ひどく、暗い部分諧調なくスミベタ。映像からは没入できず。
お話はギャル二人の暴走がしつこく続くが、リアリティ皆無なので、他人事のように眺めてまあ、楽しみました。
収穫はソンドラ・ロック。ホントに性格悪そうなビッチに見事嵌り、ホントに憎たらしく…輝いてます。デビルメイクの冷ややか顔など凄い説得力。ちゃんと脱いでるところもエライ。
私生活ではクリント・イーストウッドに捕まった頃だと思いますが、この後クリントの添え物にならなかったら、もう少し幅を持った女優になれたのでは?と勿体なく思いました。
もう一人は、ソンドラより脱ぎっぷりよいコリーン・キャンプ。作中のソンドラがより頭脳派(笑)とすると、コリーンは肉体派でおっぱい担当。同じ頃『地獄の黙示録』でプレイメイト役こなしていた方ですね。
経歴見ると、この後ずっと女優を続けていてびっくり。なんとリメイク版にも出演!している。…元の本作を知れば皮肉な役で。…リメイク版の方は、見た目にもびっくり!(笑)
ナンセンスをドキュメント・タッチでやってみた、と言えばいい? 監禁された男が朝を迎えるまでを、淡々と眺める分には映画として成立している。
淡々と続く時間の中、無根拠の狂気のようなものが時に醸されてくる。それでいて89分と短いのも好印象。
淡々と眺めていたら、トンデモなオチも淡々と受け取れました。ここまで含めてナンセンス・ドキュメントってことなのでしょう。
しかし、こういう極端なオチって、70年代にはけっこうあった気もします。
<2018.1.28記>