swansong

生き残るヤツのswansongのレビュー・感想・評価

生き残るヤツ(1971年製作の映画)
-
やっぱりロバート·デ·ニーロは、ほとんど出てませんよ。(笑)
いっぽう"エアポート'75"のカレン·ブラックはガッツリ準主役級の大活躍。
さらにはポッチャリする以前のバート·ヤングの姿も。あ、"ロッキー"('77)でエイドリアンのダメ兄貴を演じてるあのおっちゃんの事です。

で、主演は"ジェット·ローラー·コースター" ('77)のジョージ·シーガルなんだけど、私この地味~な俳優さんの顔がさっぱり覚えられません…

物語の舞台は、娼婦やらピンプやらヤクの売人やら麻薬中毒に苦しむ人々やらチンピラやら刑事やらヴェトナム帰還兵やらでごった返す70年代初頭のニューヨーク。

少しはマトモに生きようといくら足掻いても足下の泥濘から脱け出すことすらできず、さらなる深みへと沈み込んでいく主人公 (正真正銘のダメ男、つまり俺のご同輩?) の"マンハッタン地獄巡り"を90分間ひたすら見せられるのは、正直かなりツラいものがあります。
しかも淡々としたドキュメンタリータッチだし。

(という訳で、これは私めの守備範囲外の作品につき、今回のスコアを辞退致します。)


"この街に麻薬を持ち込む悪党どもは、この俺様がぜえぇってえに許さねえ!"

通りすがりの一般市民のクルマを強制的に接収し、数分後にはクラッシュ。
丸腰(非武装)で逃げる狙撃犯を背後から射殺。
あまつさえ仲間の刑事まで巻き込んで…

ニューヨーク市警麻薬課のポパイ刑事 (ジーン·ハックマン)が、いっさい手段を選ばずに麻薬販売組織の元締めシャルニエを追って追って追い詰めまくった気持ちがよ~くわかる一篇でした。

いけね、"フレンチ·コネクション1&2"をイッキ観してスッキリしたくなっちゃった!(笑)
swansong

swansong