みちろう

ギャンブラーのみちろうのレビュー・感想・評価

ギャンブラー(1971年製作の映画)
4.0
ロバートアルトマンの西部劇

レナードコーエンの楽曲をバックにならず者の雰囲気をかましながら馬に乗ってやってきたビジネスマン・ギャンブラーのマッケイブと途中で出会った娼婦のミラーが山奥の開発途中の村を豊かにさせていく物語。他のアルトマン作品と同じくストーリーよりも世界観の構築と人々の暮らしを自由に描いてるとこに重きをおいてる感じ。久々にその作風に触れたってのもあるからか正直何を楽しめばいいのかわからないまま終わった。史上最高の西部劇映画のランキングに度々入るほどの作品とされてるけどどこがそれほど評価されてるのかすごく気になる。

ウイスキーに生卵を入れた飲み方や機関車と馬車が合体したような謎の乗り物などほんとにあったのかアルトマンのユーモアなのか知らないけど印象に残るちょっぴりおかしな要素だったり、カッコいい主人公から段々情けない腰抜けに変貌していくマッケイブから時代に反した男勝りな性格のミラー、その他お馴染みへんてこな村人まで賑やかでリアリスティックなキャラクター描写などは面白かった。


あと映像と音声が悪いのは他のレビューでも言われてた。こういう半世紀以上前の名作って謳われる映画のちょいボロいクオリティは古いからしょうがないとか見て見ぬふりして許されて評価を受けてると思ってたから意外。
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