腕

血の魔術師の腕のレビュー・感想・評価

血の魔術師(2007年製作の映画)
3.2
虚構

H.G.ルイスの血の魔術師のリメイク作。
あのユルさをどうするのかと思いきや結構ガッツリのリメイク、というかもはや微リブート。

記者の男がハロウィンのアングラパーティの残酷非道マジックショーを観てから現実と幻覚妄想の区別がつかなくなるお話。

土台設定はオリジナルと一緒で舞台上で散々な血みどろシーンを見せつけてアラ不思議!生きてまーす!
で、後に舞台上と同じ殺され方をするって感じ。
登場人物や設定もほぼ一緒。
ただ、何というかオリジナルの欠けてた穴に無理矢理、整合性を詰め込んだ結果グズグズに化膿した印象。

オリジナルはあの緩み切った雰囲気にラストのアレがあるからバランス保てたのであって、真面目に形整えたらそりゃあ…ねぇ。っていう。

新要素の追加は面白くて時代の進化を感じた。
周りくどい説明を放り投げて、それっぽいつじつま合わせしときゃあいいっしょ!みたいなノリもある意味で楽観的で良かった。良くはないけど。

魔術師役のおっさん見た事あると思ったらBTTFのマーティの親父役の人でした。
この変人っぽい役がドンズバ真ん中のクリティカル適役でアッパレ!
股間デカすぎ!

血の量もおっぱいも申し分ないくらい見れたので傑作。
2000年代初頭らしいパキッとした作品で理屈抜きにしたらそこそこ観れる作品にはなってたかな。

生きた蛆使ってたのも個人的には高ポイント。
記者が常時シンナーガンガン吸ってるのは幻覚妄想の暗示…?
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