南森まち

E.T. 20周年アニバーサリー特別版の南森まちのレビュー・感想・評価

5.0
アメリカのとある森に宇宙船が降りてきたが、政府の調査隊を警戒してただ一人を残して宇宙に帰ってしまう。家の納屋で宇宙人を見つけた少年は、彼をE.T.(Extra-Terrestrial)と名付けて兄・妹とともにかくまう。たった数日間の交流。

心が震える名作。いっぱい満点をつけたけれど、これが最高だわ。
子どもが秘密をかかえて行動する、というのはいいよね。
まったく古さを感じさせない。特に、現在見られるのは20周年アニバーサリー特別版(2002)なので、E.T.が表情豊かになっているらしい。

序盤はスラップスティックコメディ。会話がかみ合わなかったり、ハロウィンでびっくりするE.T.に思わずニヤニヤしてしまう。でも80年代によくあるような下品さはない。
そしてシリアスな終盤へ。

後半の展開は予想を超えていた。
政府のセキュリティーは甘いけれど、防護措置のリアリティーはさすがすぎる。同調や環境対応など、おとなになって見るとSF要素がさらっと詰め込まれていることに気づかされました。

空を飛ぶ有名シーン、ここだろうなと知っているのにゾクゾクしました。
やっぱ音楽はジョン・ウィリアムズよ。
115分笑って泣いて、でした。