ナポリ

晩菊のナポリのレビュー・感想・評価

晩菊(1954年製作の映画)
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杉村春子の家に上原謙が訪ねてくる。そこから二人が並んで杯を交わすシーンからが成瀬の真骨頂。お酒の注ぎ方に女の来し方が仄見え(商売っぽい!)見つめる男のカメラ目線のアップ(色っぽい)。角瓶を男が一人で飲んでしまい酔っ払うにつれて女が独白(なんで来たの?金かしら)あっけなく写真を燃やす。翌朝の別れがキッパリすぎてかっこいい(もう会わない)。女の多面体を描ける稀有な監督。
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