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パーフェクト・ゲッタウェイのmanacのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

新婚旅行にハワイを訪れたクリフとシドニー。
二人が旅先で出会ったニックとジーナが殺人鬼ではないかという疑いを観客に持たせるものの、実はクリフとシドニーが殺人鬼だったというどんでん返し映画。

なんですけどー。
もう最初っからクリフが怪しいワケ。
それでも主人公だと思ってたら実は犯人というストーリーは面白みがあるし、どうやってオチに持っていくのかを楽しみに見ていたんですけれど。
意外性とどんでん返しを狙って観客をミスリードしているというより、ただの破綻した脚本になってしまった。
クリフは出会ったカップルを思いっきり疑っているのだが、シドニーと二人っきりの時にニックが疑っている。
始めはシドニーはニックが殺人鬼であることを知らないのかと好意的に解釈し得見ていたが、結局殺人鬼カップルだった。
なんなの、あの時の会話は?とラスト疑問しか残らない。
ニック以外にも、観客を欺こうとするあからさまに怪しいカップル、ニックの意味深な過去等小細工が散りばめられているものの、基本的に整合性が取れていないところが残念。

フェアかアンフェアか論争を巻き起こしたアガサ・クリスティーの「アクロイド殺し」も同じプロットだったが、ここまで話が破綻してなかったしなー。
ラストになって散りばめられた点が全て繋がってスッキリしたかった。
クリスが不安がっていたことは全て後になって思えば、出会ったカップルを疑っていたのではなく警察の捜査が自分たちに及ぶことを危惧していたとか、この際多重人格でしたとか、何らかの整合性が欲しいところ。
あからさまにニックの事疑ってたしなー。

それでも、カウアイ島の大自然は見ごたえがあるし、二転三転するプロットは良かったと思う。
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