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赤毛のアン/アンの結婚のみおこしのレビュー・感想・評価

赤毛のアン/アンの結婚(2000年製作の映画)
3.3
2018年1本目。1915年、久しぶりに故郷のプリンス・エドワード島に帰ってきたアンは、すっかり美しい妻へと成長したダイアナらとの再会に胸を高鳴らせていた。しかし、婚約者のギルバートはニューヨークにある病院への赴任をするべくアンに同行を願い、二人はニューヨークへ引っ越すが...。

『赤毛のアン』シリーズ第3弾。他の方のレビューにもありましたが、とてもアンシリーズとは思えない暗さ...。戦時下が舞台となるので、それは仕方ないのですが戦火を必死に生き抜くアンやギルバートの姿が紡がれていきます。
きっとアンが実在の人物だったとしても、第一次世界大戦と時期が被ってしまうのは間違いないとは分かりつつも、プリンス・エドワード島でののどかな暮らしを見てきたから、正直本作はかなりキツかったです...。日々の生活の中での壁にぶつかってそれに対処していくアンの等身大の姿が本当に好きだったから、戦争という逃れようのない闇と葛藤をする彼女を見たくなかったのが本音。

ニューヨークの出版社での出来事の描写もすごく長くて、途中からちょっと観るのが疲れてしまったくらい...。原作にはないストーリーとのこと、どこか違和感を拭えない作品でした。

でも、アンはじめまたまた続投のキャスト陣が12年の時を経て再集結、変わらぬ景色の中で繰り広げられるやりとりに心癒されました。グリーン・ゲーブルズに戻ってきて部屋を歩きながら過去を回想するシーンは、前作の名シーンもいくつか登場して思わず感動...!思い出はずっと美しいままであってほしいものですね。
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