多くの悲劇を生んだクリスタル・レイクはその名を変え再興を図り、事件の被害者のひとりトミーもまたジェイソンとの決別を目指していた。
彼はジェイソンの遺骸すらこの世から亡きものにしようとして、真夜中の墓地へ忍び込むのだが……。
ジェイソン復活を訴えるトミーvsトミー真犯人説を信じて疑わない保安官、という“すれ違いスリラー”はオーソドックスな出来。それぞれの殺害シーンもコント化し、箸休めの子供パートもほどよく軽妙です。
なによりジェイソンの人外っぽさが良い！
『フランケンシュタインの怪物』オマージュの荒唐無稽な復活を果たしたことから、いよいよそのバケモノ度がレベルアップ。後続シリーズの可能性を広げてくれました。
オープニングのジェイソン版“ガンバレル・シークエンス”みたいなのも愛嬌がありますし、定番曲とはまた別の『シャイニング』風BGMも悪くないですね。
