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トップをねらえ! 劇場版のLEOのレビュー・感想・評価

トップをねらえ! 劇場版(2006年製作の映画)
3.5
OVAで発売された全6話を一本の映画として纏めた総集編的な映画…らしい。(OVA版を観てないので)

庵野秀明監督以下、キャラクターデザインに美樹本晴彦、絵コンテ・演出に樋口真嗣、原画担当も貞本義行など錚々たるメンバー揃え昔から評価の高かった本作だが、自分はあまりにもOVAが乱発されていた当時全く観る気が起きずここまで来たものの、アマプラの“あなたの興味がありそうな作品”として挙がって来たので遂に観てみることに。

もっと言えば、OVA版は庵野監督がいろいろやらかしてTV版エヴァで自分補完計画をやらなくちゃ心情的にもたなくなった原因にもなった曰く付きの作品なんで、興味はあったんだけどね😓

なるほど、当時のオタク達がSFアニメの金字塔と称えるだけはある。
上記のビッグネーム達に加え主題歌は酒井法子、主演のノリコ役には「タッチ」の南ちゃんで有名な日高のり子を起用して美少女要素をてんこ盛りにし、さらにスポ根要素も取り入れながらSFロボットアニメの王道展開も忘れていない。(軽いエロもあり)
そして「トップをねらえ!」というタイトル(「エースをねらえ!」と「トップガン」をくっつけたもの)をはじめ、作中にも数多くの映画やアニメ、特撮や小説のパロディや引用がされているなど、オタクがかっこいい面白いと感じそうなものを、ありとあらゆるところから選りすぐって凝縮してネタに盛り込んでいるw

ガンダムをはじめリアルロボットが主流の時代に敢えて前時代的なネーミングの必殺技にするセンスの良さといい、単に怪獣と巨大ロボットのドンパチだけでなく、「ウラシマ効果」など流行りのSFロジックをベースにしたヒューマンドラマも忘れずに組込むストーリーといい、さすが庵野秀明と言ったところか。

本作が後の多くの作品に大きな影響を与えているのもよく分かるなぁ。
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