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新選組鬼隊長のmingoのレビュー・感想・評価

新選組鬼隊長(1954年製作の映画)
3.7
殺陣は腰が引け刀の扱いもまだまだな沖田総司役にデビューしたての錦之助、初々しい。個人的に藤堂平助役の堀雄二がツボだった。大衆的チャンバラ時代劇という娯楽映画の枠を越え、隊長近藤勇役の片岡千恵蔵をはじめとして伊東甲子太郎役の月形龍之介など当時の東映オールスターキャストを鑑みると意欲的に製作に取り組んだことがひしひしと感じられる。永倉新八の手記を基にした子母沢寛の「新選組始末記」の映像化作品だが、新選組ブームの火付け役を担ったエポックメイキング的1本でもあるのかもしれない。古い価値観と共に破滅していく過程が描かれるのはもはや新選組の描き方としては定番になってしまったが司馬遼太郎の「新選組血風録」も出ていなかった時代なだけに当時はかなり斬新だったことがうかがえる。それにしたってオープニングの池田屋事件の殺陣がピーク、、、
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