上海十月

敦煌の上海十月のレビュー・感想・評価

敦煌(1988年製作の映画)
2.0
NHK BS プレミアムで1980年放送の「シルクロード」が現在再放送中で第三集の「敦煌」を見て色々思い出しました。当時放送を見て中央アジアのど真ん中にそんな文明がと。原作者である井上靖が莫高窟で敦煌にまつわる話をしている。観光化する前の敦煌が見れます。自分はと言うと、その後上海に駐在したので2007年に敦煌、ウルムチへのツアーに参加しました。まあ遠い。ゴビ砂漠をバスでひた走るとガイドが遠くに見える城壁を指しながら本作のセットだと説明をします。ラストの戦いで城壁と街のセットは燃やし尽くす予定だったが、この地域政府がそのまま残して観光に使うとしてかなり、揉めたそうな。本当は、城は、全部燃やすつもりだったのだが、地域政府から燃すなら、ゴミを日本に持って帰ってくれ、セット建てる前の状態に戻せ、環境対策費用を払えと迫り、やむなく寄付したそうです。(中国らしい)今は、映画村として活躍。(30元です)ガイドがそう言ってたのを思い出す。あの場所で日本人スタッフ、キャストがいたなんて正直驚きでしかない。さて本作ですが公開当時超大作として公開されましたが前売りを協力企業に売ってもらう、ほぼ角川商法に近い映画で観に行く気にもならず、レンタルで観て、なんちゅう長いし、大味だし、何故ゆえに日本人がやらなければならないのかと。今回、再見しても、その考えは変わらないのですが深作欣二が佐藤純彌の前に予定していて千葉真一と真田広之を検討していたと聞くと、そっちの方が西田敏行、佐藤浩一より良いかなぁと。音楽は佐藤勝でなんか途中から「戦争と人間」みたいになる。みんな井上靖の文学にやられたんだなぁ、成功した映像化作品見たことないですけどね。
上海十月

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